TVS REGZA株式会社(以下、「TVS REGZA」)は、最新の「レグザ」に搭載されたミリ波レーダー技術を活用し、テレビの前にいる視聴人数を機械的に計測する新指標「共視聴人数」をここに初公開します。
本データは、従来の全国テレビ視聴データと掛け合わせることで、共視聴人数を踏まえた調査を全国規模で可能とするものです。
背景:テレビメディアにおける「真のリーチ」評価への課題
一般的にリビングに設置されたテレビでは、コンテンツが複数人で視聴されるケースも少なくありません。こうした「共視聴」の実態は、従来のログデータだけでは十分に捉えきれず、本来のインプレッション(広告接触延べ人数)を正確に評価しにくいという課題がありました。
技術革新:ミリ波レーダーによる「レグザセンシング」
レグザの新モデルには、視聴者の位置に応じて画質や音質を最適化し、より快適な視聴体験を実現する機能として、ミリ波レーダーを活用した「レグザセンシング」が搭載されています。本機能は、テレビの前にいる人の人数や位置を把握し、日々の視聴体験の向上に活用されています。
TVS REGZAでは、このレグザセンシングから取得されるログを、テレビユーザー様の許諾を得たうえで視聴データ分析サービスに応用しています(オプトイン方式)。
この「共視聴データ」は、テレビ放送の視聴人数だけでなく、ネット配信視聴時の人数計測にも対応しています。
活用事例1:2025年MLBワールドシリーズにおける「視聴人数リフト」の実測値
2025年11月1日 関東 NHK総合で放送された「MLB 2025 ワールドシリーズ第6戦」の分析では、試合開始のAM9時頃から終了のPM12時過ぎまで、「共視聴」による顕著なリフトが確認されました。
機器ライブ率(青):従来のリアルタイム視聴量
視聴人数加味ライブ率(橙):機器ライブ率に視聴人数を加味(乗算)した指標
活用事例2:同時視聴人数が多い番組ランキング
2025年1月19日(月) ~ 1月25日(日) の1週間 関東の放送番組について1分単位の平均視聴人数を計測し、番組単位で一番人数の多かった時点によるランキングを紹介します。
今回は、日テレ・テレ朝・TBS・フジの4局を計測対象としました。
日テレ
G帯人気番組に加え、土日23時台のドラマ・バラエティ、土曜朝6時台の「シューイチ」がランクイン。
テレ朝
平日日中の番組がランクインしている点が他局に比べて特徴的。「じゅん散歩」「再会」「徹子の部屋」。また、子供番組は親子/兄妹の共視聴があることを改めて認識できる。
TBS
G帯人気番組に加え、土日の日中の番組が上位にランクイン。「ネイチャーティーチャー」「日曜劇場特別版」「週刊さんまとマツコ」「報道特集」。
フジ
日曜午前・午後、平日ニュース、長寿アニメと、バラエティに富んだ番組がランクイン。「かのサンド」「みんなのKEIBA」「イット!」「サザエさん」「ちびまる子ちゃん」。
広告・放送ビジネスにおける利用価値
本データは、広告主・テレビ局・広告代理店・配信事業者、テレビスクリーン上でビジネスを行うあらゆるステークホルダーに、新たな価値を提供できる可能性があります。
1)広告がどのくらいの人数に届いたかを、機械的に、推計でない事実で、全国規模で可視化。
これまでの機器単位ログでは見えにくかった“複数人での視聴”を測ることで、広告接触の実態を高解像度で捉えることが可能になります。
2)視聴率だけではわからない番組の強みを可視化。
「よく見られている番組」だけでなく、「みんなで見られやすい番組」を把握できるため、番組価値を新たな角度から捉えることが可能になります。
3)放送も配信も、テレビメディアの広告価値がより伝わりやすく。
共視聴の指標はテレビ放送だけでなく、テレビスクリーンで視聴される「配信コンテンツ」にも応用できるため、これからのメディア分析に役立つデータとして期待されます。
TVS REGZA株式会社 クラウド事業センター テレビ視聴データ担当
・問い合わせフォーム:https://www.regza.com/tvdata/contact
・直通メール:info@tvdata.regza.com