【特別座談会】現役大学生の広告コミュニケーションのリアル 第3部「信頼する情報源/現役大学生が広告に望むこと」(全3回)

公開日 2026年05月18日
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大学生紹介

この春から朝型人間を目指したい

明治学院大学 心理学部心理学科
2年生 篠原梨沙

課題提出ギリギリ流行り好き農家大学生

日本大学 経済学部産業経営学科
2年生 三橋花音

最近タイでサソリとムカデを食べました

日本大学 経済学部産業経営学科
2年生 下里秀人

サッカーが好き、W杯も行きます!

慶應義塾大学 法学部政治学科
3年生 進藤大来

テレビっ子。卒業旅行では11カ国巡る

慶應義塾大学 文学部人文社会学科
4年生 横山葵

好きな言葉は生きてるだけで丸儲け

慶應義塾大学 理工学部管理工学科
3年生 山口賢二郎

※2026年3月時点での年次です

ファシリテーター|ContentAge(αZ総研)紹介

ContentAgeは、『人とAIの共鳴で、あたらしい感動と、コンテンツの新時代を創る。』というパーパスのもと、IP開発事業、芸能事務所事業、総合広告事業の3つの事業を展開しています。また、ContentAgeのグループ会社であるN.D.Promotionが運営する「αZ総研」は、α世代・Z世代を研究対象としたシンクタンク組織です。シンクタンクとして機能すべく、調査結果や専門知識のレポートなどを企業やメディアに提供するのはもちろんのこと、従来のシンクタンクではあまり行われていなかった、その先のクリエイティブプランの提案まで行います。

ContentAgeについて

αZ総研について

コンテンツ視聴中や購読中の広告はどれぐらい気になる?(第2回続き)

三橋

あんまり気にしてないですけど、YouTubeの広告はスキップしがちです。
今考えるとテレビを見てた時はCMを面白く見てたと思うんですけど、YouTubeだとスキップができちゃうから最初から見ない。そんな感じがします。

αZ総研

テレビはスキップできないですもんね。

三橋

テレビを見てた時のCMの方が面白く感じます。YouTubeのCMはあまり面白いイメージがないです。

αZ総研

PR投稿動画はどう感じますか?

三橋

YouTubeの動画だと開くとPRって書いてあって、PRをするために作られている動画とわかるので、めっちゃ気になる商品以外は見ないです。

αZ総研

PRっていうのを見た時点でいい印象ではないですか?

三橋

普段の投稿動画が好きなので、PRで作り込まれていると違和感を感じちゃう。

αZ総研

インスタグラムのストーリーズの広告はどうですか?

三橋

本当に自分と関わりがない不動産とかそういうのは、すぐスキップしちゃいます。

篠原

そういえば、ピンタレストが好きで見漁ってるんですけど、最近、めっちゃ広告多くて。間違えてサイト飛んじゃうのが多いです。
避けきれないので、嫌な記憶として広告が残ってしまいますね。

αZ総研

ピンタレストって皆さん使います?インスタグラムとの違いはありますか?

山口

服のスタイルとか、着こなしとか、海外のお洒落な感じがあって見てます。アプリじゃなくてネットでですね。
インスタグラムより、本当におしゃれな人がピンタレストには多いイメージです。

進藤

アプリで服やコーデとか髪型を見て、いいなと思ったらスクショしてます。
全然使いこなせてはないです(笑)
コーデはピンタレストのほうが見やすいイメージあります。

下里

景色や写真が好きで、行ってみたい場所を見たりします。一時期、一人暮らししようと思った時は部屋の間取りとか調べてました。
ピンタレストは写真を見たい時に、誰が投稿しているとか考えず、純粋に見たい写真が出てくるので使いやすいと思います。

三橋

私も韓国ファッションとか服のスタイルを見ることが多いです。
インスタで検索すると1枚目は表紙とかで、投稿行ってスクロールしないと見えなかったりするんですけど、ピンタレストは写真だけがバーッて出てくるんで便利です。

αZ総研

直感的にできるのがいいですよね。

αZ総研

話を戻しましょうか。コンテンツ内の広告はスキップしますか?

篠原

YouTubeはスキップです。
ストーリーズはスキップって感覚はないですけどよくは見ないです。スキップしてる気もないけど、流してますね。

αZ総研

YouTubeやインスタグラムとは違って、BeRealは少ない人数で身近な友達しか交換してないと思うのですが、そこで流れてくる広告はどういう印象がありますか?

山口

バグかもしれないですけど、ハッキングされたかのように広告しか出てこない時がありました。何だこれってちょっとムカつきましたね(笑)

三橋

最近、チームラボの広告を見て、いいなって思ったのを思い出しました。クーポンとかじゃなく、内部の様子が出てきてきれいだなって。

αZ総研

YouTubeやインスタグラムの広告に比べると世界観に馴染んでる感じでしょうか?

進藤

広告と認識してなかったです。
広告あるのを今知りました(笑)それぐらい見えてなかった。

横山

広告邪魔だなって思うのはTVerとかYouTubeみたいな見てるものに入ってくるときで、BeRealみたいな入り方だと、流せるからあってもなくても変わらないし、あるからといって印象に残ることもないから買いもしない。でも邪魔だとも思わない。あってもなくても変わらない感じです。
ちょっと話ずれますけど、友達と使ってた位置情報共有アプリが資金不足でなくなっちゃったんですよ。
めっちゃ便利だったから、なくなるぐらいなら広告入れてくれても使うのにってみんなで喋ってました。運営を続けていくための方法として広告入れるのはいいんじゃないかと。

αZ総研

大人ですね(笑)

誰からの情報を一番信頼する?

食品情報について

横山

食べ物はSNS上で書かれている口コミを見ます。

山口

友達の意見もありますし、ジョブチューンとかプロの意見が参考になっています。

進藤

僕も口コミとか友達です。

下里

自分も一緒で、口コミ一本です。食べる前に他の人がどんな感じで思ってるのか聞きたいなって思うので。

三橋

コンビニとかだったら完全に友達の意見が強くて「おいしいよ」って言ってたら買います。あんまり検索とかはしてないですね。

篠原

私も検索まではしないです。パッケージが好きなので、可愛かったり美味しそうだったりすれば買っちゃいます。

コスメ情報について

横山

友達です。

αZ総研

それは美容に詳しい友達とかですか?

横山

みんな詳しいんですよ(笑)

山口

シャンプーだと「なんちゃら大賞を取りました」「なんちゃらアワーズ1位」とかそういうのを信頼して買ってます。称号大事です(笑)

進藤

僕は気にしないので、一番安いやつか、彼女のおススメです。

下里

ワックスとかいつも髪を切ってもらってる人に聞いて、これって言われたら大体それ買ってます。

三橋

私はコスメは検索とかインフルエンサーとかめっちゃ調べます。失敗したくないんで。
肌質が同じとか、パーソナルカラーが一緒みたいな人の投稿を遡ったりします。

篠原

最近はもっぱらAIです。こういうのが欲しいんだけどって聞くと、何個か出してくれるので、商品とか値段とか比べてます。

家電・ガジェット情報について

αZ総研

例えばドライヤーとか、家電はどうですか?

横山

友達ですね。友達と一緒に旅行行った時とかに借りて、良かったら買うみたいな。

山口

機能性で選んじゃいます。
ドライヤーとかだったらナノイオン搭載みたいな。モバ充とかだったら容量とか性能で選んでます。

進藤

YouTubeでガジェットオタクみたいな人たちのランキングとか見ます。

下里

友達にめっちゃ詳しい人がいて、価格とか性能とか条件いうと、これいいよって返してくれます。一応口コミも見ながら決めてます。

三橋

「ヘアアイロン いいやつ」って調べて、美容師が教えるとか、そういう記事やサイトをめっちゃ見て良さそうだったら買います。

篠原

私は口コミか姉に聞きます。

アプリ・デジタル系サービス情報について

横山

アプリ系は友達か芸能人とかインフルエンサーの紹介ですね。私これ使ってますみたいな。

山口

友達の紹介かSNSの口コミですね。

進藤

サブスクは徹底的に調べます。比較をAIにやらせてますね。

下里

まず友達に聞いてみて、その後に口コミ調べてみたりします。

三橋

TikTokで「韓国 必要なこと」と調べると、このアプリ入れたらいいよっていう投稿が結構出てきます。
いろいろ見て、同じアプリが何回も出てきたので入れました。

篠原

私は友達のおすすめや自分の使いやすいやつを選んでます。サブスクだと音楽は友達のおすすめで決めましたね。

旅行・レジャー情報について

横山

行く先の国をSNSで検索しています。この前はTikTokで「万里の長城 行き方」って調べて、「何々駅からバスに乗ってください」と出してくれたので、それの通りに。

山口

TikTokです。最近韓国に行ったんですけど「韓国 美味しいご飯」で、お店や行き方とか調べて行きました。

進藤

ホテルはインスタグラムとかYouTubeで見た上でgoogleの口コミも気にします。手軽に書けるので、生の声が多い気がします。

山口

僕は食べログめっちゃ見ます。googleって口コミ強化してるから、これやってくれたらドリンクあげますとかもあってあんまり信用してない…。
食べログだったら大体この星だったら美味しいだろうなとか。

下里

国内だったら誰かしら周囲で行ってるので聞いてみます。
自分の中で旅行は食べるのがメインなんで、食べログでめちゃくちゃ調べて、星何点のとこにしようと決めてます。
海外は現地の人にどれ美味しいですか?って聞いて食べてます(笑)

三橋

行き先が決まったら何があるかとかはTikTokで調べて、ホテルからのルートはAIに聞いて、大体の時間とかも旅のしおりみたいな感じで出してもらったりしています。

篠原

まったく一緒です。

この会社いいなぁと思う広告は?

αZ総研

広告がきっかけでこの会社いいなぁと思ったことがある人いますか?

山口

三菱地所の高畑充希さんが使われている広告とか、三井物産の志と社員の思いの広告がいいな、かっこいいなって思いました。

αZ総研

自分が就職する意味のいいな?それとも会社としてかっこいい?

山口

就職する、でいいなって感じです。

進藤

僕は直接的な商品の説明とか広告じゃなくて、それに付随するテーマで訴えてくる広告はグッときます。
例えばポカリだったら青春。

篠原

私はウェブサイトがいいと良い会社だなって思います。
デザインとか文字の感じとか雰囲気なんですけど、使いやすいところも含めて隅々まで考えられたりするのもある種の広告だと思ってます。
コピーが大好きなんですけど、電車内の広告はめちゃめちゃ見るんです。デザインも含めて。自分にグッとくる表現とかグラフィックだと素敵だなって思います。

αZ総研

どういうところがグッときました?

篠原

共感したり、その商品でこういう表現をするなんてみたいな。考えが練られたコピーは注目しちゃいますね。

山口

僕はさっきも言ったストーリー性のあるCM。
受験期のキットカットとか昔あったドコモのCMはけっこう感動系で、いいなと思う。
手も込んでるし、頑張って作ってるのが分かる。

現役大学生が広告に望むものとは?

αZ総研

企業が広告を出すときに大事にしてほしいことは何ですか?

横山

ただ目立たせようとか印象に残したいだけじゃなくて、例えば商品・サービスにプライド持って仕事してるんだなって伝わるような作り込んだ広告を望みます。丁寧な構成だったり、いろんな大人が時間とお金かけて頑張って広告を作ってるんだなっていうのが感じられるもの。
広告も一つのエンタメとして張り切って作ってくれたら、そのくらい自分の商品を大事にしてるんだなって思います。
企業の信念につながると思うので。

山口

熱量を持って作ってほしいなと。
テレビCMはめっちゃ頑張って作られてきた感じがあるけど、ネット広告はさっと作った感じがあるから、テレビの方が見てて面白いと感じています。

進藤

少し前に話した脱毛の話じゃないですけど、広告はプロパガンダになるぐらい社会に与える影響が大きいと思います。毛がある人は良くないみたいな(笑)
もっとポジティブな影響を与える広告がいっぱいあればいいなと思います。

下里

僕も似てて、広告見て嫌な気持ちになりたくないんで。
ポジティブというか分かりやすい、不快にさせない、そういうものを作ってほしい。

三橋

飛ばされない広告は視聴者に刺さったり、作り込まれてるなっていうのを感じるのでいいんだと思います。
見てる人の目線に立って、刺さるような広告を作ってほしいです。

篠原

私もいい気分になるというか印象がいい広告が絶対いいなと思います。それが炎上したとしても、そういう世の中だったわけで、基本ポジティブな影響のある広告であってほしいなと思います。

ContentAge(αZ総研)総括

今回の座談会を通じて印象的だったのは、Z世代にとって広告は必ずしも「嫌なもの」ではなく、日常の中に自然に存在するものとして受け入れられている一方で、その“質”や“文脈”に対する感度が非常に高い点です。
テレビやSNSのように“ながら見”される環境では広告は比較的受容されやすい一方で、TVerのような没入体験の中での中断には強いストレスが生まれるなど、同じ広告でも置かれ方次第で評価が大きく分かれています。
また、広告かどうかの判別についても、表記だけでなく、話し方や構成、過度にポジティブな表現といった“違和感”から瞬時に見抜かれているのが実態です。
つまりZ世代は広告を嫌っているのではなく、“納得できない広告”に敏感であると言えます。

さらに重要なのは、広告の受け止め方が“情報”ではなく“関係性”によって左右されている点です。
推しや好意を持つ発信者によるPRはポジティブに受け入れられ、応援や新たな発見にもつながりますが、PRに偏りすぎてその人らしさが失われた瞬間に信頼や好意が揺らぐという声も見られました。

これらを踏まえると、今後のコミュニケーションにおいて求められるのは、「広告であることを隠すこと」ではなく、「関係性の中で納得して受け入れられるかどうか」です。
効率や最適化だけでなく、“違和感を生まない”設計から一歩進み、「どう自然な距離感をつくるか」が重要になっています。

αZ総研としては、生活者のリアルな感覚を起点に企業と生活者のより良い関係性のあり方を引き続き探っていきます。

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